人工芝の魅力とは?デメリットについても事前に知っておこう!
森や山などの緑は、人の気持ちを落ち着かせ心に癒しを与えてくれます。そんな美しい緑を自宅の庭に取り入れようと人工芝や天然芝の設置を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は人工芝のメリットやデメリット、天然芝との違いについてご紹介していきますので、庭づくりの参考にしてください。
人工芝の魅力とは?
近年、人工芝を自宅の庭や施設に設置する方が増えています。住宅街を歩いていると芝生のある家庭を目にする機会も増えたのではないでしょうか。ここでは、最近人気が高まっている人工芝の魅力についてご紹介していきます。
■メンテナンスの手間がかからない
人工芝は、面倒なメンテナンスがほとんど必要ありません。天然芝のように芝刈りや水やりがいらないため、手間をかけることなく一年中いつでも美しい緑を楽しむことができるというのは大きな魅力です。
庭の手入れをする時間はないけど、庭に芝生が欲しいという方にも人工芝はおすすめです。まったくメンテナンスが必要ないというわけではありませんが、休日にほうきをかける程度なので忙しい方にも大きな負担にはなりません。
■ランニングコストがほとんどかからない
人工芝は、一度敷いてしまえば維持費がほとんどかかりません。肥料や除草剤、芝刈り機などを買う必要がある天然芝に比べ、メンテナンスがほとんど必要ない人工芝はランニングコストを大幅に削減できます。
■敷く場所を選ばない
人工芝は、コンクリートの上にも施工可能なので自宅やマンションのベランダなどどこにでも敷くことができます。また人工芝は芝を育てることが不要なので、太陽光が届かない場所の設置も問題ありません。
■雑草が生えるのを防ぐ
人工芝を正しく敷くことで庭に雑草が生えてくるのを防ぐことができます。人工芝は施工の際にまず庭の雑草を根こそぎ取り除きます。その上に防草シートを敷くので、雑草繁殖の可能性をほぼなくすことができるのです。一般の方が施工した場合は、人工芝の隙間から雑草が生えてくることもありますが、業者に頼めばその心配はありません。
■土汚れや虫を気にせずに遊べる
公園などの芝生に寝転んだ場合、衣服に泥や土が付着する心配があります。しかし人工芝であれば、子供が思い切り走ったり寝転んだりしても、土自体がないため汚れる心配がありません。また雑草も土もないため、天然芝に比べ格段に虫が出にくいです。虫や子供の土汚れが気になる方にも人工芝はおすすめできます。
人工芝のデメリットも知っておこう!
魅力がたくさんある人工芝ですが、デメリットもいくつか存在します。購入を検討する際には、メリットや魅力だけでなくしっかりとデメリットについても理解しておきましょう。
ここからは人工芝のデメリットについて解説していきます。
■施工にかかる費用が高い
人工芝の種類によって値段は異なりますが、一平米あたり約2,000~6,000円と一般的に天然芝と比べ割高になっています。しかし、費用がかかるのは施工をするときの最初だけで、メンテナンスにかかる費用はあまりかからないのでランニングコストはかなり抑えることができます。トータルの費用で考えると天然芝より経済的と言えるでしょう。
■季節感がない
人工芝には一年中青々とした芝生を楽しめるというメリットがある反面、四季の変化を感じにくいというデメリットもあります。冬が訪れても芝生は枯れずに綺麗な緑のままです。
季節ごとに芝生の色が変わるということはないので、四季の移ろいを楽しみたいという方は人工芝の設置は考え直す必要があるかもしれません。また最近は、人工芝の品質もかなり向上し一見すると天然芝と見分けがつきませんが、近くで見ると人工物感があることは否めません。
■だいたい10年ほどで寿命が来る
一般的に人工芝は、8〜10年で交換が必要と言われています。人工芝は長年使用すると徐々に葉が傾いてしまいます。長期間重いものを芝の上に置いてしまうとその部分は寝てしまい元に戻らない可能性があるので注意が必要です。
定期的にプランターなどの重いものを置く位置を変えるなどの工夫が大切です。また業者が施工を行った場合も耐用年数は8〜10年ですが、一般の方がDIYを行った場合さらに短くなる可能性もあります。
■熱を持ちやすい
人工芝は、火気厳禁です。合成樹脂で作られている人工芝は水分を蒸発させにくく、夏場になると高温になってしまうことも珍しくありません。人工芝は熱に対して強くないということは購入前に知って置くべきでしょう。
人工芝と天然芝は何が違う?
自宅に芝生を敷きたいと思った際に、人工芝か天然芝のどちらにしようか迷う方も多いことでしょう。総合的にどちらの方が優れているということはなく、それぞれの良さがあります。ここからは人工芝と天然芝の違いについてご紹介します。
■景観
人工芝は一年を通して綺麗な緑色の芝生を楽しめるのに対して、天然芝は季節ごとに葉の色が変わるので、四季の変化を楽しむことができます。天然芝は葉ごとに成長するスピードが異なるので、メンテナンスをせずにしばらく放って置くと葉の長さにばらつきが生まれます。定期的な手入れが必要となるので、仕事が忙しくあまりメンテナンスに時間が取れない方には天然芝は向いていないかもしれません。
■価格
人工芝は、設置費用はかかるがランニングコストが安いのが特徴です。反対に天然芝は、設置費用は人工芝よりは安いがランニングコストが高いのが特徴です。天然芝の材料費は平均すると人工芝の10分の1程度と言われているので、初期費用を抑えたい方にはおすすめです。しかし、人工芝には必要のない除草剤や芝刈りなどの維持費が継続的にかかってしまうことは知っておきましょう。
■寿命
人工芝は8〜10年で芝の張替えが必要であるのに対し、天然芝は手入れ次第では数十年もつと言われています。天然芝の手入れとして数週間に一度の芝刈りや水やり、養生除草などをしなければならず、素人には難しい作業かもしれません。また天然芝を敷き、最初は綺麗に成長しても数年が過ぎると芝生が思ったように成長しなかったり、密集して生えてこなかったりフカフカじゃなくなったりすることもあるので育てる際には注意が必要です。
人工芝の施工は専門業者に依頼するのがおすすめ
人工芝はDIYとして自分で敷くことも可能ですが、出来れば業者にお願いすることをおすすめします。人工芝のDIYは費用を安く抑えることができるというメリットがありますが、失敗した例も多くあります。
まず人工芝のDIYでよく起こる失敗が、隙間から雑草が生えてきたというものです。その場合、もう一度整地からやり直さなければならなくなるので余計に費用がかかってしまいます。業者に頼めば雑草を綺麗に取り除き、隙間なく人工芝を敷いてくれるので雑草の心配がありません。
また素人が敷いた人工芝はでこぼことしていることも多く、芝の継ぎ目もすぐにわかるので、結果的に景観を崩してしまうということも少なくありません。
以上の理由からDIYに相当の自信がある方以外はプロの業者に依頼することをおすすめします。
庭がおしゃれに見えたり家族で日光浴を楽しんだり、趣味のゴルフの練習もできたりと人工芝にはたくさんの魅力があります。最近では人工芝の品質も以前に比べ格段に向上しているので質感が本物の芝生のような人工芝も開発されているので、天然芝の設置を検討している方も一度人工芝がどういうものか確認してみることをおすすめします。
また、人工芝にもデメリットがあるのは事実です。人工芝を設置するときは、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握し、自分の理想にあった選択をしましょう。