人工芝にカビが生えることはある？

屋内でも屋外でも利用できる人工芝は、手入れが楽で1年中緑色の芝を堪能できるということからも利用する人は多くいます。またベランダで利用すれば夏場に床が高温になりすぎるのを防ぐこともできるので、利用するメリットは十分あるといって良いでしょう。

人工芝と気をつけておきたいカビの存在

人工芝は屋外だけでなく屋内でも利用することができるので、実はどこの場所でも使うことができる物だといっても過言ではありません。そのため、庭やベランダ、さらに室内などで利用しているという人も多くいるのですが、少しだけ気をつけておきたいポイントがあります。

■人工芝にカビは生えるの？

人工芝にカビは生えるのかどうかという点についてですが、カビは生えてしまう可能性があります。必ず生えてしまうということではなく、いろいろな原因や要因が合わさってしまうとカビが発生してしまう恐れが出てくるのです。

そのため、人工芝そのものの質や人工芝を敷く環境、お手入れなどが重要なポイントとなり、どのような状況にあるのかどうかでカビが生えてしまうのか、生えずに済むのかがわかれます。そのため、人工芝のカビ発生は必須ではないですが、取り扱い方によってはカビが発生してしまう恐れはあるということになります。

■人工芝にカビが生えてしまう原因とは？

人工芝にカビが生えてしまう原因は、「湿気」にあります。人工芝をジメジメとした場所などで利用していると、カビが生えてしまう可能性が出てきてしまいます。

カビ自体はその場所が不衛生だから生えてしまうというのではなく、空気と湿気があればどこの場所でも発生してしまいます。つまり、家の北側などで日当たりがよくなく、地面自体もあまり水はけの良い場所ではない場合は、もしかしたら生えてしまうかもしれません。

また屋内であれば浴室や洗面所、あとは結露しやすい場所などでの利用の際はカビが発生してしまう可能性もあります。しかしこれは人工芝だから特別生えてしまうというのではなく、そもそもその場所が、湿度が高いということが大きく影響していると理解しておきましょう。

つまり、できるだけ湿度を低くして湿気がこもりにくい環境づくりができるかどうか、これが重要なポイントになってきます。

カビを生えさせないようにするための対策方法

人工芝に限らず、利用する場所によっては湿度が高いためにどうしてもカビが生えてしまうことは珍しくありません。ただ、実際に人工芝を利用する上で色々なことを注意すると、何も意識していない時に比べるとはるかにカビが生えにくくなります。

■人工芝を敷く場所の水はけを要チェック

人工芝を敷くときには、その場所の水はけを事前に確認しておくことが大切です。とくに屋外で利用する場合は、できるだけ水はけのよい場所で利用するようにしましょう。

たとえば土でも、粘土質の土の場合はなかなか水がはけず溜まってしまい、いつまでも水たまりができているということもあります。その場合はいつまでもジメジメとしているということから利用に適した場所とは決していえません。

ただ、その土の上に川砂で盛り土をしておけば、何もしていない時と比べるとはるかに水はけが良くなります。そのため、粘土質の土の場合は、まずはバケツなどで水を流してみてどれくらい水が流れるかを確認し、必要に応じて川砂で盛り土をしておくとよいでしょう。

自分ではよくわからないというときは、エクステリアなどの対応をしているお店に相談してみると、どのようにすればよいかアドバイスをしてもらうこともできるので、参考にしてみることもおすすめです。

■透水性に優れたタイプのものを選ぶ

人工芝をコンクリートの上やアスファルトの上で利用したいという時は、できるだけ透水性に優れたタイプの物を選びましょう。なかなか下の方に水が通らないと、どうしても芝の上で水が溜まってしまいがちになるからです。

しかし透水性が高ければ芝はある程度乾いた状態をキープできるので、カビが生えてしまう心配をできるだけ減らすことができます。もちろん透水性が高い物はコンクリートなどの上だけで利用するのではなく、土の上でも利用することは可能です。

ただ土の上で利用する場合、下の地面に日光が届いてしまうとその部分で草が生えてしまうこともあるので、その点には注意しておくとよいでしょう。とはいえ、屋外で利用する場合はそれほど神経質になって心配する必要もあまりないといえます。

少しくらい雨が降ったからといって、簡単にカビが生えてしまうということはまずありえないといえるからです。しかし大雨が降った時や梅雨時でずっと雨が降り続いているというときは、その部分の湿度がずっと高くなってしまいます。

そのため、透水性に優れたタイプを選ぶことがおすすめです。

■水はけのよいものを選ぶ

水はけにおいては、業者に依頼すれば水はけのよい状態にして芝を貼ってもらうこともできるのでおすすめです。人工芝は商品によっても水はけのよさは異なり、人工芝の専門店であれば水はけに考慮された人工芝となっていること多く、裏面には排水用の穴があいています。

そのため、排水用の穴があいていないものや、穴があいていても間隔が広すぎて人工芝自体の水はけが悪いものは避けましょう。これらは値段の安い人工芝に多い傾向にあるため、値段に左右されず、水はけのよさをしっかりと見極めて選ぶことが大切です。

また水はけがよいだけでなく、その水は必ず排水口に流れていくようにする工夫も必要不可欠です。そうすることによって、同じ場所に水がずっと溜まったままで湿度が高い状態が維持されるのを防ぐことができるからです。

■雑草を除去しておく

これまで、水はけをよくすることによってカビの発生を心配する必要は少なくなるとお伝えしてきましたがもうひとつ、雑草に対しての注意も必要になります。雑草自体は少し生えているだけであればそれほど心配する必要はありませんが、沢山生えていると話しは別です。

沢山生えている状態の場合、その部分に湿気がこもってしまいがちになるので、湿度が高い状態が維持されてしまいがちだからです。できるだけ乾燥させている方がよいため、まずはこまめに雑草を取り除いておくようにしましょう。

雑草に関しては人工芝が劣化して生地が薄くなってしまうと、日光が地面に当たりやすくなるので生えてしまいがちです。またそもそも敷くときに下に雑草が残っている場合もどうしても雑草が成長してしまうので注意しましょう。

できれば防草シートを貼っておくことや、あとはできるだけ地面に凸凹がない状態にしておくとよいです。地面に凸凹があると光が差し込む隙間ができやすくなってしまうので、雑草だけでなく小石も事前に除去しておくことをおすすめします。

また、素人だとどうしても雑草対策が完璧にできないということもありますが、業者に依頼するとしっかりと雑草が生えにくい対策をしてもらうことができます。そのため、自分で絶対に人工芝を敷きたいというわけではない場合は、プロに設置を依頼してみるというのもおすすめの方法です。

ちなみに、お子さんがその上で、裸足で遊ぶとかではなく、単なる雑草対策として人工芝を利用するのであれば、少し雑草が生えてきたら除草剤をまいておくという方法もあります。天然芝の場合は除草剤をまくと枯れてしまいますが、人工のものに関しては枯れてしまうことを心配する必要はありません。

■適度なお手入れを行うことも大切

人工芝は天然芝に比べてお手入れの手間は少ないですが、劣化してくるとどうしても日光が地面に届きやすくなってしまいます。そのため防草マットと人工芝は状態を見て適宜交換するようにしましょう。

実際の耐用年数はその製品によっても違っていますが、まずは自分で見てみて傷みが気になったら交換することをおすすめします。定期的なメンテナンスを正しく行うことによって、いつまでもよい状態の人工芝を維持することができるようになるからです。

そのため、上記で紹介した対策方法を実践しつつ、定期的なメンテナンスも考慮しながら利用していくことをおすすめします。

まとめ

人工芝を利用する場合、その利用する場所の状態によってはどうしてもカビが生えてしまうことも珍しくありません。実際には湿度が高く、さらに酸素がある場所であれば簡単に生えてしまうので、注意が必要です。

それを防ぐためには、なるべく水はけがよい場所で利用するということが重要ですが、粘土質の土の場合は、状況を見ながら盛り土をすることが大切でした。またコンクリートの場所で利用する時は浸透性の高いタイプのものを利用し、さらに屋外で利用する場合は雑草が沢山生えているとその部分に湿気がたまってしまうので、雑草対策を正しく行うことがポイントです。

まずは敷く前に雑草をできるだけ取り除いてしまうということ、さらに防草シートを利用するのも効果的でした。また劣化すると地面に日光が当たりやすくなってしまうので、必要に応じて適宜張り替えるなどの適度なお手入れも行っていくとよいでしょう。

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