オフィスの床が人工芝!?おしゃれな職場が増えてます!
青い芝生のお庭の一軒家、アメリカのドラマなどでよく見るような素敵な生活がイメージできる芝生の家はあこがれますよね。アメリカでは地域によっては芝生を綺麗に保つことが条例になっているところもあります。町の景観を左右することもある芝生は、ぜひ日本でもどんどん取り入れていって美観を高めていきたいですね。
天然の芝と人工の芝の違いについて
天然芝はあくまで植物ですので、肥料や水やり、日当たりなどの条件が必要になります。同じ庭に敷いた芝生でも、日当たりがよいところだけは綺麗な緑色をしていて、日当たりが悪いところは茶色くなってしまっているとお庭を見かけたことがないでしょうか。
天然芝の成長スピードは非常に速いため、芝刈りも回数多く行う必要があり、草抜きなどの作業も必要になるため負担がかかります。このように天然芝の管理は非常に難しく、手をかけてあげる必要があるのです。対して、人工芝は人工物で常に同じ緑色を保つ事ができるので、日照条件は関係ありませんし、季節に左右されることもありません。
真冬でも綺麗な緑色が保てるというのは大きなメリットです。また虫がついたりすることもないので、防虫剤などをまく必要がありません。ペットがいる家庭などでは安全に利用できます。メンテナンスが必要ないので、日ごろ忙しく留守がちな方や、メンテンナンス費用を抑えたいという人には最適な選択といえます。
人工の芝生とはどのようなものか
人工芝はナイロンやポリエステルといった素材で作られています。洋服の生地などでも使われているものですので、なじみがある素材だと思います。最初の芝敷き作業が終わればその後はとくにメンテナンスは必要ありません。人口の芝にも種類はさまざまあり、一番短いものをショートパイルといいます。
これは葉の長さが大体10ミリ以内のもので、芝生が生い茂っているイメージというよりは、綺麗に切りそろえられているイメージの芝です。たとえば、ゴルフ場のグリーンに近いイメージの芝生で、実際にこの人工芝でパターゴルフをすることが可能です。また寝転がっても痛くないので、子どもやペットの遊ぶ場所としても最適です。ロングパイルと呼ばれる人工芝は40ミリを超えるもので、長めの芝生なので犬が走り回ったりするのには最適な環境です。
クッション性が高いので小さい子どもなども転んでも痛くなく、安全に遊ぶ事ができます。人工の芝も、非常に精度の高い天然芝そっくりのものから、かなり人工感の強いものまで種類はさまざまですので、実際に触ってみたりさまざまな口コミなどを確認したりして自分の好みのタイプを探してみるのがおすすめです。
人工芝を敷くために必用な費用とは
天然の芝生に比べると人工芝は値段が高くなる傾向がありますが、これはメンテンナンスが不要な点や、植え替えが不要な点、その後の維持費を考えると当然の事かと思います。天然の芝であれば1平方メートル当たり大体3,000円ぐらいから購入可能ですが、人工芝は大体その倍ぐらいの値段と考えておくとよいでしょう。
ただ、もちろんこれは人工の芝の精度や種類によってかなり幅があるので、実際に計算する場合は商品を決めてから予算を見積もったほうがよいと思います。訪問見積もりをしてもらう事ができる業者が多いので、実際に芝を敷きたい場所を見てもらい実際の人工芝の代金と、さらに作業代などの項目でどの程度の値段になるかを事前に確認しておいた方がよいでしょう。
最初の見積もりから結果的にかなり金額が上回ってしまったという場合もありますので、なるべく追加料金が発生しない業者を選ぶこともポイントです。会社の口コミなどを確認することで、どのような料金体系をとっているかを確認することもできるので一度検討してみる事をおすすめします。
オフィスにも取り入れたい人工芝
最近はかつての無機質なオフィススタイルとは一線を画すような個性的なオフィスや、モダンでお洒落なオフィス等がとても増えています。会社に訪問した取引先の人や顧客など、訪問者の会社に対する印象を向上させるためだけではなく、そこで働く社員のモチベーションの向上にもとても役立ちます。
たとえば社内に従業員が就業後他の社員と交流を取りながら楽しめるようなフリードリンクのバーがあったり、屋上でバーベキューができるような施設が作られていたり、会議室に各々テーマが決まっていて内装インテリアに工夫がされているなどさまざまです。そのように個性をアピールすることが会社の名刺代わりになり、イメージ戦略としての意味合いも兼ねています。
その個性的なインテリアの1つで注目されているのが、社内に人工芝を敷いたオフィスです。そもそも芝生は室外のもので、芝を室内に敷くということ自体かなり珍しくイメージしづらいかもしれません。しかし、オフィスという場所をただの室内と捉えるのではなく、屋外と室内の中間的な位置づけとし、くつろげてリラックスできる空間へと変えられることが人工芝の特徴です。
人工芝のタイプと敷き方について
人工芝はラグやマットのように一枚敷くだけでその場所をすぐに芝生に変えられるものもありますが、既製品の場合オフィスの形や敷きたい場所の形状に合わせたものを探すのは少し難しいかもしれません。その場合は、赤ちゃんがいる家庭などでよく敷かれている、転倒防止のための厚みのある柔らかいパッド、「ジョイントマット」という形状のマットがおすすめです。
これは正方形の形をした人工芝のマットで、オフィスの形に合わせて適宜枚数や組み合わせを変える事により、オフィスに合わせた好きな形で敷くことができるものです。オフィスが広くても枚数を増やせば全体に敷くこともできますし、一部分だけ芝を敷くというようなデザインにも対応可能です。
ただ、オフィスのような公式なスペースに敷く場合は、ジョイントマットの継ぎ目などが見えてしまうのは非常に格好悪いので、なるべく業者等に依頼して継ぎ目が見えない形で敷いてもらった方が好感が持てる仕上がりにできるでしょう。人工芝を敷くことでオフィスの景観はかなりよくなり、与える印象は柔らかくナチュラルなイメージになります。たとえば弁護士事務所のような、顧客にとって敷居が高く感じられることが多い業種が使うと、イメージアップに役に立ちます。
芝生の緑色が与える心理的効果とは
最近はリモートワークが流行ったことで、いかに混雑した電車や渋滞にはまる車での通勤が会社に通う社員にとってストレスになっていたかということが明確になってきました。芝の敷かれた緑の多い社内は、毎朝ストレスを受けた状態で出勤してくる社員をリラックスさせ癒しを与えることができます。
そもそも芝以外であっても、緑色という色が与える効果は、癒しやリラックス、人の気持ちを落ち着かせるといったものがあります。この緑色に自然をイメージさせる芝を組み合わせた場合の効果は、都会で疲れた会社員にとってはかなり大きなプラスになることは間違いありません。
また、芝が敷いてある会社の場合は、靴を脱いで仕事をすることが可能です。日本はもともと靴を脱ぐ文化がありますので、これは非常になじみが深く、また和室の畳の上を裸足で歩くときのような心地よい刺激による気持ちよさが芝からも得る事ができます。これによってリラックスして自由な発想からアイディアなどを生み出す事ができるため、クリエイティブ性を求められるような仕事であれば、さらに効果を発揮しやすいかもしれません。
1日の中の大半の時間を費やすことも多いオフィスという場所の環境は、働く人にとってとても大切です。天井が低く狭く暗いオフィスで働く毎日は精神的なストレスを与え作業効率も下がってしまう可能性が高いですが、オフィスのインテリアや内装をこだわることで、結果的に会社の利益につながる働き方を生み出すことができるのであれば、コストパフォーマンスの高い先行投資といえるのではないでしょうか。