人工芝ってDIYでできる?その貼り方や下地はどうすればいいの?
人工芝は、業者に敷いてもらうこともできますが、自分でおこなうことも可能です。ただ、人工芝の敷き方が分からなければ施工した後で様々な問題が起こりうる可能性があります。例えば下地やジョイント等の知識がないとうまくいかない可能性があります。そこで、どのようにしてDIYで芝を敷いたら良いのか、その方法をいくつか見ていきます。
まずは設置場所を明確にして下地処理する
人工芝を利用する場合でも、どれぐらいの広さにするかによって作業時間や作業工程が異なる可能性があります。一般的には、庭を利用してそこに敷く形になりますが、この場合でも可能な限り地面を整備する必要があります。
土できれいに整備されていれば問題ありませんが、小さな小石等がある場合には可能な限り拾っておいたほうが良いでしょう。小石の上に人工芝を敷くと、凸凹になる可能性があるからです。敷いた当初は分かりませんが、少しずつ小石の場所だけ盛り上がることに気がつくはずです。
直径4センチ未満の石などは気にしなくて良いですが、それ以上大きな石がある場合には可能な限り除去しておきましょう。おそらくそれだけでも丸一日かかるでしょう。もし、少しでも作業を短縮したければ2人から3人の人数でおこなったほうが良いかもしれません。
また、雑草が生えている場合には隙間から雑草が生えてくる可能性があります。当然後から防草シートなどを敷くため雑草が生えてきにくいものの、その隙間から雑草が生えてくる可能性があります。特に、壁の間際の部分はシートを敷いても隙間ができてしまうため、そこから生えてくると考えてよいでしょう。
小石を取り、シートを敷いた後には、土の部分をならしていきます。もともとコンクリートで整備されている場合には、これらの作業は全て省いてしまって問題ありません。
下地処理ができたならば、次に砂を撒くようにします。天然芝を敷く場合でも、砂を撒きますがこれは人工の芝生でも同様になります。砂はこれから人工の芝生を敷くところに全体的に撒いていくのが特徴です。
撒く場合には、あまり厚みをつける必要はありません。表面を砂で覆うぐらいにすれば充分と言えるでしょう。このときのポイントは、雑草が生えてこないように壁際のところをうまく踏み潰すことです。壁際の部分は、隙間が開きがちなため丁寧に踏み潰して直固めておく必要があります。雨などが降れば、壁際から水が染み込むため、ちょうど弱い部分になりますので充分に固めておき次の作業に入ると良いでしょう。
もし、地面をならすトンボがある場合には、これを利用するのが良いかもしれません。そのほうが、短い時間で終わらせることができるはずです。
下地処理に加えてシートの敷き方なども学んでおく
砂を地面に撒いた後は、水をかけていきます。水をかける理由は言うまでもなく、砂が風などで飛ばないようにするためです。この場合、別の日に作業の続きをやる場合には毎日砂に水をかけるようにしましょう。その日のうちに砂の上にシートなどを敷く場合には、その日だけ水を撒いておけば問題ありません。
防草シートは、大きさに合わせて購入することが大事になります。このシートは、少し余分目に購入しておいたほうが良いでしょう。計算違いで、ぴったり買ったつもりでも足りなくなってしまうことがあるからです。
また、シートを敷くときのポイントですが、2枚重ねるように敷く部分があります。1枚目を縦に広げていき、2枚目は1枚目と10センチ位重なるような感じで敷いていくと良いでしょう。もしこの重なる部分がなければ、その隙間から雑草が生えてきてしまう心配があります。
では、1センチ程度重ねる場合はどうでしょうか。普通に考えれば、1センチでも重なっているとすれば、その部分から雑草が生えてこない可能性が高そうです。しかし実際には、1センチ位重ねたとしても、そこから雑草が生えてくる恐れがあるといえます。何故かと言えば、芝生を敷いてその上で動き回ったりすると、下のシートがずれてしまう可能性があるからです。このように考えれば、やはり10センチ位重ねておけば安心できるでしょう。
もしそれでも雑草が生えてきてしまった場合には、もう一度敷き直す必要があるかもしれません。シートを敷き終わった場合には、杭でシートを固定することが必要になります。シートを固定する場合には、杭を1メートルおきに置くのが良いかもしれません。もし不安な場合には、50センチおきに杭を打っておくと確実にシートの浮きをなくすことが可能になります。
下地がコンクリートの場合は、杭を打つことができません。無理に杭を打ってしまうと、コンクリートが割れる心配がありますのでそのままの状態で芝生をしたほうが良いでしょう。コンクリートの状態のときに、雑草などが生えて来なければシートすらいらないと考えても良いです。
ちなみにシートの耐用年数は3年から5年位になります。場合によってはそれ以上長持ちする場合もありますが、雑草が多いと感じた場合には、取り替えることも必要です。
実際に人工芝を購入して配置してみよう
人工芝を敷く前の段階では、すでに芝生の購入はしておくとよいです。ただ、下地処理をした後芝生を選んでみても良いかもしれません。どのような芝生が良いかは、予算の関係やその人の好みによって大きく異なるところです。
最近は、自然の芝生と同じような見た目のものも流行しています。自然の芝生と少し異なるところは、冬場でもうっそうと茂っているように見えることです。自然の芝生の場合には、11月位から活動を休止し、翌年の4月ぐらいまでは枯れた状態になります。しかし人工の芝生の場合には、1年中同じ色をしているのが特徴になります。飽きて来ないように、できるだけリアルな人口の芝生を購入する人も少なくないです。
ただ、ある程度広い面積になると随分と予算もかかってしまうため、あえてそこまで高い金額のものを用意しなくても問題ありません。芝生は、シートと同じように少し余分に購入しておく必要があります。
まず購入したら、実際に設置をしてみましょう。そうすると、壁際の部分は少し余ることに気がつくはずです。このとき、少し余分に芝を残した状態でカットするのが良いでしょう。カットするときは、シートのときと同じですがハサミないしはカッターが良いです。シートのときと異なり、芝生の部分が数センチ盛り上がっていますので、裏からカッターを入れたほうがカットしやすいでしょう。
芝生の配置ができたならば、シートのときと同じように、杭を打ち込んでいきます。このときもやはり50センチから1メートルごとに打ち込むと良いでしょう。芝生のつなぎ目をうまく塞ぐためには、U字型の杭がおすすめです。これにより、人が歩いても多少走りまわってもそう簡単に芝生がずれないようになります。ただ、経年劣化によりずれることもありますので、そのときは杭の打ち直しが必要になるところです。
人工芝を敷く場合には、まず下地処理が重要になります。最初に砂を撒いて、その上に防草シートを敷き詰めるようにしましょう。50センチないしは1メートルおきに、杭を打って固定していきます。
その上から人工芝を敷くことになりますが、少し余分にカットしておいたほうが安心できます。最後の微調整で、余分な部分をカットすれば良いだけです。芝を固定するためには、ジョイントの部分にU字の杭を利用するやり方が一般的になります。