人工芝の長さは?庭に敷く場合には?
人口芝生は天然のものよりも耐久性が高くコストパフォーマンスも優れています。これから人口芝生を使うときにはパイルの長さや庭に敷く場合のコツを知っておくと便利です。ここでは人口芝生を選ぶときや使うときの、基礎知識を紹介しましょう。
パイルの長さはどれくらい必要なのか
人口芝生は店頭でかなりの数が販売されています。選ぶときに知っておきたいのがパイルの長さでしょう。パイルとは芝の葉っぱの部分のことです。
基本的に市販されている商品はショートパイルとロングパイルの2種類があります。ロングパイルは主にサッカーなどのスポーツをおこなうときに使用されるものなので、一般家庭で導入しているところはかなり少ないです。ロングパイルになると長さが50mm以上のものも販売されています。長すぎると使いづらくなってしまうので注意が必要です。
一般家庭ではショートパイルを採用することが多いです。どれくらいの長さなのかというとメーカーにより若干違いがありますが、20mmから45mmくらいがショートパイルに該当します。
パイルは長いほどクッション性が高くなるため、転んでしまっても怪我をする可能性が低くなるのがメリットです。ただし長いパイルは熱がこもりやすくなるので注意をしないといけません。
どのような用途で人工芝生を使うかによりパイルの長さを調整する必要があります。例えば自宅の庭でパターゴルフをしたいときに使用するものだと、10mmくらいの芝生を購入するのがおすすめです。子供が遊ぶエリアに導入する予定で、転んでしまう危険性を考慮するならロングパイルを購入しましょう。
長いパイルを採用してしまうと足で踏んだときにつぶれてしまうので注意が必要です。頻繁に利用する場所に50mm以上のロングパイルを使用するときには形状記憶タイプのものを使うのがおすすめです。形状記憶タイプは足で踏んでパイルがつぶれてしまってもすぐに元通りになる商品です。パイルの見た目が大きく変化することがないので安心して利用できます。
ただし形状記憶タイプの商品は若干販売価格が高いのがネックです。またブランドにより価格は変化するので注意しておきましょう。
パイルの形状ですがいくつかの種類が用意されています。C型パイルは葉の断面部分がC形カールになっているもので、葉っぱが寝にくいように工夫が施されている商品です。裂けにくい折れにくいといったメリットがあります。
クリンプパイルは縮れた形状のショートパイルです。適度にクッション性がある商品で使いやすいです。ストレートパイルとクリンプパイルを合わせたものは弾力性が非常に高いのがメリットでしょう。つぶれにくいといったメリットもありますがやや芝生が長めです。
どのような芝生が適しているのか迷っているときはカットサンプルを使用するのも手です。カットサンプルとは販売店がおこなっているサンプル商品で、実際に人口芝生を確認できます。サイズは10cmくらいから20cmほどのもので無料と有料のものが用意されています。無料サンプルに該当する商品はサイズに小さいものです。
販売されている人口芝生は高級なものもあるので、買い物に失敗してしまうと大損をします。最初にサンプルを取り寄せて質感などを確認しておくと、買い物に失敗するリスクを回避できるでしょう。ちなみにサンプル商品は販売店の公式サイトからも注文できます。
ジョイントとロールの2つがある
人工芝生を庭に敷くときにはジョイントタイプとロールタイプから選択が可能です。ジョイント対応というのは正方形のタイル錠になっている芝をジグソーパズルのように組み立て敷いていくタイプの商品です。フローリングマットのような感覚で設置することができるので使い勝手が優れています。
パズルピースのように必要な分だけを組み合わせて利用できるので、サイズ調整が楽になるといったメリットもあります。問題点は継ぎ目が見えやすくなることとコストがやや高くなってしまうことです。ジョイントタイプはベランダなどの狭い場所に採用するのがおすすめです。
ロールタイプというのはマット状になっているもので、ちょうどカーペットのような感覚で設置できます。庭などの広範囲に敷くときに使いやすいものです。基本的にジョイントタイプよりもコストは安価なので使い勝手が優れています。
マットが長すぎるときにはハサミでカットして調整することも可能です。庭の形にきれいに調整する作業も簡単におこなえます。上記の理由から庭に使う場合はロールタイプの商品がおすすめです。
ちなみにロールタイプをカットするときには注意することがあります。人口芝生の裏部分を確認して見るとパイルの縫い目が見えるでしょう。縫い目のラインが表側に出ているため、カットをするときには縫い目を意識しておこないます。ちゃんとカットをすれば芝生の密度がスカスカにならず不自然さを回避できます。
また敷いた芝生がずれておかしくならないように芝生同士を専用のU字釘でつなぐのがおすすめです。U字釘はハンマーを使用して打って簡単に芝生同士をつなげることができるので便利です。
パイルの素材や機能に注目して選ぼう
人口芝生はパイルの素材がいくつかあります。ポリエチレンやポリプロピレンなどいくつかあるので理解しておきましょう。
最も多く採用されているものがポリエチレンです。柔軟性と耐摩擦性があるもので長く使うことができます。値段に関してはポリプロピレンよりも若干高めなので注意しておきましょう。
ナイロン製の商品もありますが庭などの野外で使うのはちょっと向いていません。耐久性を考慮するのならポリエチレンの芝生を購入するのがおすすめです。
販売されている人口芝生はそれぞれの商品により機能も違います。どのような機能があるのか把握しておくと導入しやすいです。
例えば防炎機能のある芝生があるのですが、これは燃えにくいものです。また燃え広がりにくい仕様になっているので、火事になってしまっても安心でしょう。初期段階の状態では燃え広がる時間を遅らせることができます。主にマンションや商業施設などに採用されている商品です。
抗菌機能は細菌の発育と増殖を軽減する効果を持っています。静菌作用によって臭いの発生を防ぐ役割もあるので非常に便利です。特に小さいお子さんがいる家庭で芝生を導入したいときに使えます。またペットを飼われている家庭でも役立つ商品です。
UV機能のある芝生は紫外線低高性能を誇っています。日焼けをしない仕様なので長期間きれいな状態の芝生を維持することが可能です。見た目に拘るというのなら利用してみましょう。基本的にUV機能はどのような加工をおこなっているのかで耐久性が変化します。
サッカー場などに採用されている芝生は静電気防止機能が付帯します。庭でスポーツを頻繁にするため芝生を導入するのならおすすめの商品です。排水機能付きの商品はベランダなどの排水が心配な場所に芝生を設置するときに使います。
自宅に人口芝生を導入するのならパイルの長さに注意しましょう。用途に応じてパイルの長さを調整して導入するのがおすすめです。また芝生のタイプですが庭などの広範囲に使用をするのならロールタイプのものが適しています。料金も安価で調整もしやすいので便利です。
ジョイントタイプはコストがかさみますが、設置が楽な商品なので小さい範囲に使うのなら使いやすいです。パイルの素材は耐久性のあるポリエチレン素材の商品が野外で使うには適しています。