人工芝のお手入れは不要?定期的なメンテナンスは必要
ほとんどの方が「自然の芝生は手入れが大変なので!」という理由で、人工芝を選んでいるはずです。しかし、人工芝にすれば手入れは永久に不要という訳ではないのです。確かに、頻繁なお手入れは不要ですがメンテナンスは必要となります。人工芝のお手入れや掃除方法などメンテナンスについて、本記事にてわかりやすく解説していきましょう。
人工芝の定期的なお手入れは必要
冒頭にもお伝えした通り、人工芝をキレイに保つにはメンテナンスが必要になってきます。人工芝は一面が青々としていればとてもキレイでおしゃれなのですが、枯葉がたくさん落ちていたり、砂が溜まっていたりすると、キレイでもおしゃれもありませんからね。
■雑草は人工芝の大敵
後ほどくわしくメンテナンス方法を解説していきますが、先ず人工芝がメンテナンスフリーでない一番の理由を理解しておきます。それは、ほったらかしだと雑草が生えてしまうということなのです。
これは、庭だけでなくベランダでも同じことがいえるのです。庭に人工芝を敷いた場合は、雑草対策が必要なのは明らかでしょう。
「ベランダなら問題ないのでは?」と思うかも知れませんが、ベランダでガーデニングをしていれば、風や雨で土がこぼれてしまいます。こぼれた土が溜まればそこから雑草が生えてきますね。ガーデニングしていない場合でも、ホコリが土の代わりをして雑草が生えてきてしまうのです。
雑草は人工芝を痛める一番の原因となってきますし、何より雑草が生えていると美しくありません。人工芝をどこに敷いていても、美しさを保つならメンテナンスは必要であることを理解しておくことが大切なのです。
人工芝の基本的なメンテナンス方法
メンテナンスが必要だといっても、頻繁に行わなければならないモノではありません。タイミングとしては「なんとなく汚れが目立つなぁ」と感じた時や、「強風の後に落ち葉が散乱して汚いなぁ」と思える時、「昨日みんなでパーティーして汚しちゃったね」と感じた時など、汚れたかな、と感じたタイミングでお手入れをすればよいでしょう。
■メンテナンスは基本お掃除なのです
人工芝のメンテナンスと聞くと、何か専門的なことをイメージしてしまいますが、基本的には「普段のお掃除」でいいのです。ホコリを吸い取る、枯葉をホウキではくなど日常の掃除が、人工芝のメンテナンスにつながるのです。
状況別の掃除方法
では具体的に、ケース別のメンテナンス方法を解説しましょう。さまざまなケースが予想されますが、ここでは9つのケースを想定して解説していきましょう。
1:落ち葉が散乱するケース
台風の後や強風がおさまった後には、人工芝に落ち葉が散乱していることはよくあります。そのままにしておくのは見た目にも美しくないので、キレイにしたいはずです。
この時に使うのは「竹ぼうき、ブロワー、掃除機」になります。ブロワーは特殊なアイテムになるので誰もが持っている物ではありませんし、掃除機も枯葉を吸い取るほどの大きな機械は誰もが持ってはいないでしょう。
そうなると、必然的に竹ぼうきがおススメのアイテムになってきます。竹ぼうきは意外にも芝目の中までしっかり入ってくれるので、枯葉が芝目に挟まっていても楽にかき出してくれるのです。
2:砂や土が入り込んで溜まってしまったケース
先の台風の後や強風がおさまった後には、枯葉だけでなく砂や土も人工芝に溜まっているケースが多いです。またベランダに人工芝を敷いていてガーデニングをしている方は、先にもお伝えしたとおり砂が落ちて溜まってしまいます。
このケースで効率がよいのは掃除機になるのですが、砂利が混じると流石にそれまで吸い取る掃除機は持っていないでしょう。高圧洗浄機も有効なアイテムなのですが、水量が強すぎて人工芝の継ぎ目を痛めるリスクもあります。
誰もが持っていて有効なのは「散水用のホースノズル」なのです。散水用のホースノズルは大抵が「シャワー・キリ・ストレート」の切り替えができます。
少し強めのシャワーにすれば、広範囲を一度に処理できますし、芝目に入り込んだ砂利などはストレートの水流で洗い流すことができます。人工芝を痛めることなく、比較的カンタンに掃除できるのでおススメなのです。
3:パーティーでお酒やジュースをこぼしたケース
パーティーなどで人工芝に、お酒やジュースをこぼすこともよくあるケースです。このケースでも先の散水用のホースノズルが役に立ちます。基本的にお酒やジュースの場合「洗って、拭く」がメンテナンスの方法となりますので、ノズルで洗ってモップで拭けば完璧です。
4:バーベキューなどの油で汚れたケース
人工芝の素材は「ポリエチレン系」になるので、熱には弱い素材になります。ですからバーベキューなど火を使う場合は、人工芝の上に防火シートを敷かなくてはなりません。その防火シートを敷いていても、油が散って人工芝が汚れるケースもあります。
この時は、先のお酒やジュースと同じように、散水用のノズルで洗い流してその後モップで拭くのですが、ノズルで洗い流すときに人工芝に中性洗剤を振っておきましょう。中性洗剤を振って少し時間をおいてから洗い流せば、油汚れはよく落ちます。頑固な場合は、モップに中性洗剤を付けて拭くとよいですよ。
5:ペットのフンがついたケース
犬や猫のペットも家族同然ですから、人工芝の上で一緒に遊びたいですよね。そんな時困るのがペットの突然のフン。このケースの処理方法は、「ティッシュなどでフンをとる⇒濡れたモップや雑巾で拭く」になります。
フンは局所的なのでその部分を掃除すれば大丈夫ですが、オシッコの場合は散水用のノズルで洗い流した方がいいですね。
6:雑草が生えてきたケース
先にお伝えしていることになりますが、雑草が生えてきたケースが人工芝ではもっとも気を付けないとならないケースなのです。人工芝から見えるほどに育った雑草は、それなりに根を張り巡らせています。
本当に小さな雑草の場合は引き抜いても根ごと抜けるので問題ありませんが、そこそこ大きい場合は引っこ抜くと人工芝まではがれてしまうかも知れません。葉っぱに塗る除草剤で根っこから枯らしてしまうのがベストです。くれぐれも引っこ抜くのはご注意ください。
7:雪が積もってしまったケース
このケースの処理は言わずもがな、かも知れません。大量に積もっている場合はある程度雪かきにて除去した後に、散水用のノズルで洗い流せばOKです。少量の雪であれば、最初から洗い流すだけで大丈夫です。
8:玄関など室内利用で髪の毛やホコリが付いたケース
このケースは室内で使用している人工芝のお掃除となりますので、基本的に掃除機で吸い取ればOKです。電源も困ることはないでしょうから、普段の室内の掃除と同じようにすればよいだけになります。
9:芝目が寝てしまうケース
最後の9番目のケースは、人工芝の芝目が寝てしまうケースです。このケースはよくあることですし、芝目が寝たままだと排水性も悪くなるので、このメンテナンスは欠かせませんね。
対処としては、デッキブラシで芝目が寝ている逆方向にブラッシングしてあげましょう。少し頑固になっている時は、ドライヤーで温風を当てながらブラッシングするとカンタンですよ。
今回は人工芝へのメンテナンスの意味と、その方法について解説してきました。ケースごとのメンテナンスの方法はぜひとも参考にして頂きたいです。
それから人工芝には、形状記憶効果があって芝目が寝にくいモノもあり、使用する人工芝によってメンテナンスの頻度が変わるかも知れないのです。そんな便利な人工芝があるならぜひ利用したいですよね。
そこで、人工芝を敷きたいとお考えの方は、人工芝のプロに相談してみてください。きっとご自宅にピッタリで、メンテナンスが手軽な人工芝を教えてくれますよ。