クッション性が高い人工芝の活用例
最近は技術の進歩もあって実際の天然芝との差がなくなってきているため、敷かれているものが人工芝なのか天然芝なのかをわからないという人も少なくないかもしれません。どちらにもメリットデメリットがありますが、人工芝であれば天然芝では決してできないようなこともできるため、活用例をご紹介してみたいと思います。
もくじ
憧れの天然芝のデメリットについて
広いお庭に綺麗に敷かれた天然芝は多くの人の憧れでもありますが、それを綺麗なまま保持するのは簡単ではありません。まず、季節によって色が変わってしまうという問題があります。これは日本のものではなく西洋芝を取り入れる事で解決することはできますが、その代わり西洋芝は高温多湿の日本の気候には合わず、育てるのが少し難しいという欠点もあります。
日照の問題も大きく、同じお庭でも日当たりの悪い場所では綺麗に育てる事ができません。また天然の物は植物ですので、当然他の植木や花と同じように小まめな世話が必要になります。水やりや肥料、すぐに生えてしまう芝の定期的に刈り取り、さらに雑草などへの対応も行っていきます。
スプリンクラーの導入などで水やりの手間を減らす事もできますが、水道代などの光熱費もかかりますし、導入にもかなりのコストがかかります。このように、人工の芝はその美しさは間違いないのですが、その分時間と費用がかかってしまうため、コストパフォーマンスが高いとはいえないのが現実です。
人工芝を使うという選択肢について
天然芝のデメリットを補填する事ができるのが人工芝です。人工芝はナイロンやポリエステルなど、さまざまな素材で作られています。本物と見間違うほどにそっくりなものから、少し人工感はありながらも価格が安いものなど、ニーズに合わせて選ぶ事が可能です。人工の芝ですので、天然芝のように日当たりや世話をしないといけないということはなく、一度敷いてしまえばそれで完了になります。
これは日々忙しく生活していて芝生の世話まで手が回らないという人には、大きなメリットではないでしょうか。価格については、大体2倍ほどかかるものが多いですが、その後の維持費等を考えると、初期投資が多少かかっていても長期的な視点では人工芝のほうが割安に取り入れることができるでしょう。
ジョイントマットタイプの芝生なども売られているため、DIYで敷くことも可能ですし、業者に頼んで敷いてもらう事もできます。綺麗に敷きたい場合は業者に依頼して、継ぎ目などが見えないように敷いてもらった方が無難かもしれません。
敷く場所を選ばないのが人工の芝
人工芝は天然芝とは異なり、土が必要ありませんので芝生を敷く場所を選ばないというメリットがあります。芝生といえばお庭に敷くものというイメージかもしれませんが、室外に限らず室内にも敷くことができるため、インテリアとして使うなどの活用方法も可能ですし、アレンジ次第でさまざまに可能性が広がります。
最近では都心の家などは土地が狭くお庭がない家も多くあり、室内を緑豊かなお庭のような雰囲気を持たせるため、室内に人工の芝を敷くことも流行しています。家の中でも、緑豊かな公園にいるような気持ちで、のんびりできるというのは想像するだけでも素敵な印象を与えるのではないでしょうか。
とくにペットを室内で飼っているようなお宅では、ペットが走り回る事もできますし、人工の芝はクッション性が高いので子どもや赤ちゃんなども安心して歩きまわる事ができます。歩き始めたばかりの赤ちゃんはとにかく転倒することが多いですし、子どもも家の中でも飛び跳ねたり転んだりするものです。クッション性はとても大切なポイントです。
ベランダに人工芝を敷いてベランピング
ステイホームの時期にどこにも出かけられないという事から流行したのが、家族等と身近なベランダでキャンプをするベランピングです。キャンプにはなかなか行けないし、大きなお庭がないとテント等を出すことも難しいと思われがちなのですが、ベランピングであればお庭がないようなマンションでもできます。
多くの場合は、マンションのベランダに敷くものとして最初に思い浮かぶのはタイルや木製のスノコのようなものなのですが、この選択肢に人工の芝を取り入れるととてもお洒落なベランピングを楽しむ事ができるようになります。敷かれた人工芝の上にテーブルや椅子を置いてランチをしたりすると、まるで広い野外でキャンプをしているような解放感が味わえるかもしれません。
防炎タイプの人工芝などもありますので、それを選べばバーベキューなどの火を使った調理をベランダでも安全に行う事ができます。抗菌タイプの芝生や防炎タイプの芝生など、敷く場所に適した芝生を選ぶ事によって安心して使う事ができるのでおすすめです。
室内に人工芝を使うという選択肢
室内に人工芝を敷くこともおすすめです。最近ではオフィスのフロアに人工芝を敷いている会社もありますので、室内で芝を見かけたことがある人も少なくないでしょう。室内に人工芝を敷く最大のメリットは、まず裸足で歩き回る事ができるので、足裏からの刺激もとても心地よく、芝生独特のあざやかな緑色が目に優しいためリラックスして快適に過ごす事ができるという点です。
緑という色は、もともと人に癒しを与えリラックスさせる効果を持っています。この色の効果を最大限に引き出す事ができるのが室内で使われる人工の芝の特徴です。インテリアとして一部分に使う事もできますし、全体に敷いてまるで外にいるようなお洒落で個性的な部屋を作ることもできます。
和室も、井草という草を使った部屋ですので、日本も古来より植物を取り入れた部屋に抵抗はありませんでした。同じように考えると、部屋の中に芝が敷かれていてもとくに違和感はないのではないでしょうか。訪問者が驚いて、喜んでくれる部屋づくりができるので大変おすすめです。
人工の芝の種類はさまざまにあります
人工の芝にもさまざまな種類があり、まず簡単にDIYショップなどで手に入るものとしては、マットタイプのものやジョイントマットタイプのものなどがあります。マットタイプは敷くだけで作業は完了しますが、敷く場所の大きさなどによって上手に敷けない場合もあります。
ジョイントマットタイプのものは、場所に合わせて枚数を変える事でピッタリなサイズを作り出す事が簡単にできますが、どうしても継ぎ目などからごみやほこりが入ってしまう、継ぎ目が目立って少し格好悪いでき栄えになってしまうという問題は残ります。専門の会社に頼む事でこれらは解決するので、一度検討してみる事をおすすめします。
また、芝生の長さもいくつか種類があります。ゴルフ場のグリーンのように短いショートパイルや、天然芝のお庭のような鮮やかさを演出できる長めのロングパイルなど、敷く場所に応じて選ぶ事ができます。あとは、防炎タイプや抗菌タイプ、クッション性がとくに高いものなど、値段に応じて選べるものがたくさんありますので専門業者に相談してみるとよいでしょう。
室内のリフォームなどを検討したときに、ラグマットという選択はすぐに浮かんでも、人工芝という選択はなかなか浮かばないかもしれません。ネットなどで検索するとたくさんの室内での活用アイディアを見る事ができるので、ぜひ一度見てみる事をおすすめします。個性的で素敵な室内内装を手掛けることができるかもしれません。