ベランダに敷く人工芝の選び方!水はけがよいものを選ぼう
従来の人工芝は、硬くて使いづらいものでした。ところが、今の人工芝は柔らかくて、寝転がっても痛くありません。見た目も天然芝に近く、美しいものへと進化しています。そんな人工芝をベランダに敷けば、毎日のベランダ生活も快適になること間違いありません。そこで、快適なベランダライフを送るための人工芝の選び方を特集しました。
ベランダに敷く人工芝の選び方
最初にベランダに敷く、人工芝の選び方を見ていきましょう。イメージとしてはベランダ全体が隙間なく人工芝に覆われていて、とてもおしゃれな感じが浮かんでいることでしょう。そのイメージを本物にするには、ベランダにあった人工芝を選ばねばなりません。ここを失敗すると、とても残念なでき上りになってしまうので要注意なのです。
■ベランダにはロールタイプの人工芝を選ぼう
人工芝には四角形のジョイントタイプやマットタイプ、そしてロールタイプの種類が販売されています。ベランダで使うならロールタイプがおススメです。ジョイントタイプは四角形の周りに他の人工芝とつなぐことのできる「ジョイント」が用意されているので、最終的には枚数分が一つの芝生となります。
しかし、1枚ごとに継ぎ目がハッキリわかるので、見た目が気になる方もいるかもしれません。その点、ロールタイプは継ぎ目がないので、仕上がりがスッキリしておしゃれな感じになります。おしゃれを求めるのであれば、ロールタイプの人工芝がおすすめです。
■人工芝1面でなく、アクセントをつけるならジョイントタイプもイイ
ベランダを人工芝1面にするのでなく、逆にプラスティック製のタイルと組み合わせてデザインしたい方には、ジョイントタイプもイイですね。ただし、ジョイントタイプの方がコストは高くなってしまうので、ご注意ください。
■人工芝の水はけは重要なポイントになる
ベランダはもともと、水はけがよくなければなりません。水はけが悪いと、さまざまな所に悪影響を及ぼしてきます。カビが生えたり、害虫が発生したりと、よいことは一つもありません。ですから、人工芝をベランダに敷く際にも、水はけは重要なポイントとなるのです。
そこでおすすめなのが、裏面が不織布などの透水性の優れた人工芝です。安価な人工芝には「水抜き穴」は空いていますが、決して水はけがよいとはいえません。購入時には裏面をチェックして、透水性の優れた水はけのよい人工芝を選ぶことが重要です。
■ベランダに合わせてカンタンに施工できることも重要ポイント
ベランダへの人工芝の施工は、基本的にDIYとなるでしょう。そこでイメージして欲しいのが、施工性です。ベランダの長さを測ってロールタイプの人工芝を購入し。ベランダに合わせて不要な部分を切り取ろうとしたときなかなか切れないと、カッターでケガを負うリスクも高くなりますし、イライラも募るでしょう。裏面が合成ゴムのような硬くて厚い物はできるだけ避けて、ベランダで施工しやすい人工芝を選んでください。
ベランダに人工芝を敷く方法
それでは次に、実際にベランダに人工芝を敷く方法についいて解説します。まずは必要な道具を準備します。人工芝専用の両面テープ・メジャー・チョークやマジック・カッターが必要になりますので、あらかじめ準備しておいてください。
■しっかり掃除をしておく
人工芝を施工する前に必ずしておく必要があるのが、掃除です。きちんと掃除をしてゴミやホコリをとっておかないと、両面テープなど使ってもきちんと接着しないので、人工芝の上を歩いているとズレてしまいます。下手をすれば人工芝ごと滑って転んでしまう可能性もあるので、掃除は手を抜かずしっかり行うことが大切です。
■人工芝をいったんベランダに敷いてみる
掃除が済んだらいったん人工芝をベランダに敷いてみましょう。2枚並べて敷くようであれば、芝目が同じになるようにするのがポイントです。ベランダに敷いて、隙間がないか確実にチェックします。
■人工芝をベランダに合わせてカットする
ベランダに人工芝を敷いたら、不要な部分をカットできるようにマーキングします。その後、人工芝を切りやすい状態にして、カッターで不要な部分をカットしていきます。この時のポイントは、「人工芝の裏面からカットすること」です。芝目の方からカットすると、芝のキズや抜けの原因にもなりますし、何よりカットしづらいです。作業する体制も、ご自分のもっともカットしやすい体制で行うと上手くカットできます。
■人工芝を巻いて、ベランダに両面テープを貼る
人工芝を巻いておいて、ベランダに両面テープを貼っていきます。貼る場所は、人工芝の両端と中央部、継ぎ目個所は必ず両面テープで貼り付けるようにしてください。両面テープの剥離紙をはがして、くるくると巻いた人工芝を端から広げていくとシワになりにくく、上手に貼り付けることができます。
■貼った後にデッキブラシで芝目を立てる
人工芝を貼るときは、四つん這いの体制で貼っていきます。芝目を強く踏みつける状態で貼っていますし、両面テープの個所は手のひらで押さえることもあり、芝目が寝た状態になりやすいです。そのため最後の仕上げとして、デッキブラシで芝目を立てる作業を行うと、ベランダ全体がきれいな人工芝になります。
人工芝を貼る際の注意点
人工芝を貼る際の注意点としては「掃除をきちんと行うこと」以外にも「両面テープで排水を邪魔しない」ことが挙げられます。端から端までビッチリと両面テープを貼るのはよくありません。ベランダには排水溝まで勾配がついて、水が自然に流れる設計となっています。この水の流れを遮らないよう、ところどころ水が流れるスペースを空けて両面テープを貼るようにしてください。
人工芝を長持ちさせるには
せっかく頑張ってベランダに貼った人工芝ですから、できるだけ長くきれいに保ちたい気持ちですよね。きれいに長持ちさせるには、それなりの工夫が必要となってきます。ここでは、人工芝をきれいに保つ2つのポイントを解説します。
■掃除はこまめに行うこと
人工芝を敷いていると、これまで溜まらなかったゴミが溜まってしまうこともあります。掃除機もしっかり使って、ゴミが溜まらないようにしましょう。
■人工芝の芝目を起こす
ベランダでガーデニングを行っている方は、プランターなど定期的に位置の変更を行うことおススメします。また、ガーデンファニチャーなども置き方や方向を変えるなどして、芝目が常時寝た状態になることを防いでください。芝目が寝たままになると水はけも悪くなり、不衛生になってしまいます。芝目は常に立っている状態が好ましいので、できるだけデッキブラシで立ててあげてください。
ベランダにきれいに人工芝が敷けると、ベランダで過ごす時間が楽しくなります。人工芝を敷く作業は「意外に難しくない」と思う方も多いかもしれません。しかし、人工芝を購入する際には、何をどんな基準で選んだらよいのか、見当もつかない方がほとんどではないでしょうか。今回の記事を参考にして、ご自宅のベランダに最適な人工芝を選んでみてください。人工芝のタイプによって、敷きやすさや見た目のイメージに違いが出てきます。まずは理想のベランダはどんなものかしっかりとイメージし、それに合った人工芝を選ぶとよいでしょう。