人工芝は掃除が必要?
人工芝を屋内・屋外で利用している場合、どのような環境で利用していたとしても手入れは必要ないのでしょうか。それとも利用する場所によってはある程度、手入れや掃除が必要になるのでしょうか。
実際に人工芝を導入するかどうか迷っている人にとっては、こうした点は気になる点だと思います。
手入れが楽な人工芝
人工芝はすでに成長した状態の芝を模して作られているので、芝の長さも綺麗に整えられている状態となっています。たしかに設置する場所が土の場合は綺麗にならしておく必要がありますが、その後何かをする必要は基本的にはありません。
つまり、天然芝に比べると定期的なメンテナンスを必要とすることもなく、ある程度適当に放置しておいたとしても綺麗な状態は保てます。とは言ってもノーメンテナンスでなんとかなるというわけではなく、やはり綺麗に、そして長持ちさせたいのであれば適宜メンテナンスをする必要があります。
だから、あくまでも天然芝に比べると手入れが楽だとはいえますが、汚れたら掃除は必要だし、劣化すれば張り替えも必要です。とはいえ、掃除自体は場所にもよりますがそれほど大変というわけではないし、何より特別な道具を必要とすることもありません。
コンクリートの上とか室内で利用する場合は、隙間に入ってしまった細かいゴミなどは掃除機を利用すれば簡単に取り除くことができます。ただ、その芝の長さや柔らかさ、さらに落ちているゴミなどによっては簡単に綺麗にできないだけでなく、適当に扱ってしまうと芝が取れてしまうということもあり得ます。
特に気をつけておきたいのが長い髪の毛などで、無理やり取ろうとするのはあまりおすすめとはいえません。基本的には表面を軽く撫でるように綺麗にすること、そして細かなゴミがあるという時は、ブロワーを利用するのも良いでしょう。
一般家庭ではあまり利用することがないブロワーですが、これであれば風の力を利用してゴミを飛ばすことができます。だから、芝を傷めてしまったりすることもないので、安心して利用することもできます。
とはいえ、ただゴミを取り除くだけのために専用の道具を買うのはやはり勿体無いということもあるのではないでしょうか。ですから、ブロワーなどは広範囲を綺麗にする時とか、安く売っていた時に購入してみるというのもおすすめです。
また、大型のものに関してはどうしても高額になりがちですが、小型であれば比較的リーズナブルな値段で購入できるので、小型を選ぶこともおすすめします。
屋外での汚れは一般的に土や砂が原因
屋内で利用する場合はどうしても隙間に細かなゴミとか埃がたまってしまうので、それを綺麗にする必要があります。とはいっても、埃自体はそれほど大きいわけではないし、細かなゴミといっても実際には隙間に入っていってしまうので、頻繁に綺麗にする必要はありません。
ただ、屋外で利用する場合、その場所によっては風雨にさらされてしまうので、屋内で利用する時とは比べものにならないくらいに汚れてしまうこともあります。隙間には土や砂が入ってしまうこともあり、そのまま放置しておくと徐々に人工芝のクッション性が低下していき使いごこちが悪くなってしまうということもあります。
ですから、屋外で利用する時は屋内で利用する時よりも頻繁に綺麗にする方が良いでしょう。そうすれば、見た目が悪くなるだけでなくクッション性が損なわれてしまうというのも防ぐことができるからです。土や砂に関しては、少量であれば簡単に掃除機を使って吸い取っただけでも十分満足のいく仕上がりになります。
しかし大量にたまっている場合、掃除機で吸い取ると本体の方が壊れてしまうこともあるので十分気をつけておくとよいでしょう。この場合は、ブロワーを利用して隙間に入り込んだ砂や土を飛ばすというほうほうも手軽でおすすめです。
また水捌けが良いというところの場合は、ホースなどで水をかけて洗い流してしまうというのも良いでしょう。ただ、この方法はあくまでも水捌けが良い場所でおこなう時に限っており、水捌けが悪い場所でおこなってしまうと、より一層汚れてしまったりカビが生える原因ともなり得ます。
大きなゴミの場合は箒を利用する
人工芝自体は自然のものでできているわけではないので、そのまま土に還るということはありません。また、地面との距離もある程度ある状態になってしまうので、その上に落ち葉が落ちても土の栄養となることはまずないといって良いでしょう。
だから、そのまま放置しておくと落ち葉が腐ってしまったり、ただ単に隅の方に溜まっていく一方になるということもあり得ます。したがって、秋冬など落ち葉が大量にある時期に関しては、こまめに綺麗にしておく方が良いでしょう。
とはいっても、掃除機とかを利用する必要はなく、箒を使って簡単にはくだけでも取り除くことは可能です。もちろん竹製でなければならないというわけではなく、ナイロン製のものだったとしても何も問題なく利用することができます。
また、熊手も芝を傷めることなく上手に落ち葉などを取り除くことができるので、ぜひ使っていただきたいものです。大きいゴミ、落ち葉などを取り除くことができたら、あとは砂とか埃を取り除くようにしましょう。
これに関しては掃除機を利用すると便利ですが、利用する場所によっては箒や熊手で表面にある落ち葉などを取り除くだけでも十分な場合もあります。また、利用する場所によっては人が歩いたりすることも多く、徐々に芝が倒れてしまうということもありますが、その場合はデッキブラシを利用してみましょう。
もちろんそのまえにはしっかりと落ち葉などを取り除き、ある程度綺麗な状態にしてからおこなうことがポイントです。
液体をこぼしてしまった時の対処法は?
人工芝が敷いてある庭やベランダで、ジュースなどを飲んでいるときにこぼしてしまうことがあると思います。そんなときは、焦らずにフローリングにこぼしてしまった時と同じように、水を含んだ雑巾などで拭き取ると良いです。たとえ、たくさんの量をこぼしてしまったとしても、人工芝は水はけが良いのでそのまま芝の上にたまってしまうこともありません。
しかし、液体自体をこぼしてしまうことは問題ないのですが、ジュースなど砂糖が含まれているものには注意が必要です。こぼしたままにしておくと、液体自体は流れても砂糖が残り、パイルがねちゃねちゃしてしまいます。こうなってしまうと、はだしで踏んだ時には不快感が生まれますし、そこにゴミがくっついて新たな汚れを産む原因になってしまいます。そのため、ジュースなど砂糖を含む液体をこぼしてしまったときはよりきちんと拭き取ることが大切になります。雑巾で拭き取るのが面倒な場合は、ホースの水などを使って洗い流すという方法もおすすめです。
また、油跳ねなどの油汚れの場合もまずは雑巾で拭き取ります。そのあと、雑巾に中性洗剤を含ませて油分を拭き取り、最後に水洗いすれば油汚れも落とすことが可能です。
人工芝は正しくメンテナンスを行うことによって、状態を維持していつまでも使い続けることができます。その際、埃や砂、土などが隙間に入っている時は掃除機やブロワーを利用して綺麗にすると良いでしょう。
また、落ち葉など大きなものの場合は、箒を利用したりすると簡単に取り除けます。つまり、人工芝自体はノーメンテナンスでも良いのではなく、適宜綺麗にする必要があるということはできます。
ただ専用の道具を利用してしっかりとおこなう必要はなく、簡単に表面だけを綺麗にしたとしてもそれほど問題はありません。