人工芝がでこぼこに!?どうやって直せばいいの?
でこぼこを直す方法は2種類あります。部分的に修繕する方法と再施工です。地面がでこぼこになる原因を放置しておくと、さらに状況が悪化してしまう可能性があるので、原因を追及して対策を講じましょう。今回の記事では、でこぼこになる原因と修繕方法について紹介します。ぜひ参考にしてください。
人工芝がでこぼこになる原因とは
主な原因を5つ紹介します。すべての原因に共通するのは、工程を丁寧に踏んでいないということです。綺麗に設置するためには、正しい手順を丁寧に行うほかありません。最初はほんの小さな雑草でも、日光が当たり続けている限り大きく成長します。やがてそれが人工芝のでこぼこを生んでしまいます。設置前の状態が綺麗であれば、そのような事態は防げるので1つ1つの工程を見直しながら作業にとりかかりましょう。
正しい手順を踏んでいない
この場合、手順を間違えて作業した可能性があるでしょう。1つ1つの工程を丁寧に踏んでいないときにでこぼこの地面になります。修繕する方法は、部分的に修繕する方法と再施工する方法があります。正しい手順を踏んでいない場合は再施工になる可能性が高いので、そうならないように一度で作業が終了するようにしましょう。また、自分だけで作業を行うのではなく、客観的に状態を見てくれる人と一緒に作業するとはかどるかもしれません。
土の上に石や雑草が残っている
土の上にある石や地面から生えている雑草を除去するのは下準備になります。こちらの下準備を怠ると後から面倒なことになってしまいます。石の上に人工芝を置くと、形がいびつなだけではなく損耗する原因になってしまいます。もともと整地された地面に設置することを想定して作られているものなので、ある特定の箇所に負担がかかる状態が続いてしまうと損耗してしまいます。破れや形状が元に戻らないなどのトラブルを発生させないようにしましょう。
また、雑草を放置していても再び伸びてきてしまいます。雑草は根から除去しないといけません。茎の部分だけ除去しても時間稼ぎ程度にしかならないので、鎌で刈るのではなくシャベルなどを使用して根から除去します。体力的に難しい場合は除草剤を活用しましょう。
整地が綺麗にできていない
地面を平らにしたはずなのに、後から地面がでこぼこしてくるというのはよくあります。それは、地面をきちんと踏み固めていないので起きてしまいます。地面を平らにならしただけでは、地中の空気は抜けていないのです。地中の空気を抜くために足で地面を踏み固める作業を行います。
すると、土が固くなって地中に沈むようになります。これが踏み固められている状態です。こちらの作業を継続して行います。へこみがある箇所に土を入れた後に、足で踏み固める作業を交互に繰り返すことで、地面が固くなります。ここで妥協すると人工芝の上を歩いたときに、人間の体の重みで土が沈んでしまい、地面がでこぼこになるので注意しましょう。
防草シートが隙間なく敷かれていない
人工芝の下にある雑草に少しでも日光が当たると、雑草が生えてくる可能性があります。下準備できちんと除去しても隙間から生えてくる可能性もあるのです。そこで防草シートを活用するのですが、こちらのシートを隙間なく敷くことが大切です。隙間がないと日光が当たらないので雑草が生えてくる可能性がなくなります。しかし、防草シートの隙間に日光が当たり、そこから雑草が生えてきた結果、地面がでこぼこしてしまっているのかもしれません。補修のときに原因を追及しておきましょう。
専用の下地材を使用していない
下地に山砂を使用して整地する人もいるでしょう。山砂だけではなく人工芝専用の下地材であるコンクリート材質のものがありますが、こちらを使用するようにしましょう。水はけがよいので雨が降った後も地面がでこぼこになりにくいです。そのぶん費用はかかりますが、その後に地面がでこぼこになって補修する必要がないのであれば、コンクリート材質のものを選びましょう。
どうやって直せばいいの?修繕方法について
部分的に補修することは可能です。不具合が見つかった箇所を補修します。部分的な補修は、時間も労力もさほど割く必要がないため、簡単に補修が完了するでしょう。さらなるでこぼこを生まないために、周囲の地面の高さと調和を図ることが大切です。カッターを使用した作業になるので、安全管理には充分注意しましょう。
でこぼこしている箇所の人工芝を切り抜く
刃が大きめのカッターを使用して、該当箇所の人工芝を切り抜きます。
防草シートを剥がす
地面と人工芝の間にある防草シートも同じ要領で剥がします。人工芝と同じサイズに切り抜きます。こちらでも刃が大きめのカッターを使用します。
でこぼこを土などで埋める
でこぼこの原因を追及して原因を取り除きます。雑草が生えている場合は雑草を抜き取ります。地面が踏み固められていない場合は踏み固めます。
元の状態に復旧する
切り抜いた人工芝と防草シートを元の状態に復旧します。U字杭で固定してずれるのを予防しましょう。
再施工が必要なケースとは
全体的にでこぼこしている状態の場合、部分的に修繕するよりも再施工した方が効率的です。部分的に修繕したとしても再び修繕することになるので、いつまでたっても終わりません。ほとんどの場合、正しい手順を踏んで設置しなかったことにより不具合が発生しているので、最初からやり直してみましょう。
雑草や石を取り除く
ショベルやスコップなどで土を掘り起こして雑草を取り除きます。石は、完全に地中に埋まっている場合はそのままで問題ありませんが、地表に石の一部が出ている場合は、石も雑草と同じように掘り起こして除去します。マンホールや壁の際にある雑草や石の除去も念入りに行います。
トンボで地面を整地する
トンボを使用して整地しますが、後ほど下地材を撒くので、念入りに時間をかけて作業する必要はありません。雑草や石を取り除いた箇所が目立たなくなるように作業する程度で問題ありません。
下地材を撒く
まずは下地材が地面全体に行き渡るようにまんべんなく敷いていきます。このときに山砂ではなくコンクリート材質のものを選ぶようにしましょう。そちらのほうが、雨が降った後に人工芝が沈むのを防げます。コンクリート材質の下地材がホームセンターで見つからない場合は、インターネットの専用サイトで購入できます。
下地材をならしていく
こちらの作業は丁寧に行います。全体的に行き渡った下地材が地面の上でまっすぐになるように、トンボを使用してならします。壁際から中心部に向かってならしていくと作業が容易です。
地面を踏み固める
最後に地面を足で踏み固めます。手で地面を叩くだけでは圧力が不足しているので、足で踏み固めましょう。この際、実際に人工芝の上を歩いているイメージで地面を歩いてみましょう。そのときにへこみがあれば、人工芝の上を歩いているときも同様の違和感があります。こまめに確認して平らにする作業を反復します。全体的に踏み固める必要があるため、こちらの作業も時間をかけて行います。土が固くなったら、防草シートと人工芝を隙間なく敷いて完成です。
まとめ
人工芝のでこぼこを修復する方法は、部分的に補修する方法と再施工の2種類があります。初めて作業にとりかかる人は、慣れない作業に戸惑いを感じるかもしれません。不安を完全に取り除いてから作業できるように事前の準備に力を注ぎましょう。また、分からないことがあれば自己判断で勝手に進めることなく、書籍や動画などを活用して知識を蓄えてから取り組むようにすると、大きな失敗をしなくて済みます。DIYが得意な人を頼ってみるのもよいでしょう。専門的なことが分からない場合は、専門業者に相談する方法もあるので、焦らずに楽しみながら行ってください。