人工芝を選ぶ時の素材や種類のポイントはどこ?
人工芝は、天然芝と比べると耐久性が高く、屋外で利用しも、いつまでも綺麗な状態を保つことができるというメリットがあります。また、人工の場合は天然芝と比べるとはるかに手入れが楽なので、気軽に利用しやすいのも大きな特徴です。実際に選ぶ際は素材や種類など、どのような点に着目する必要があるのでしょうか。
どれくらいの価格のものを選ぶのか
現在販売されている人工芝にはいろいろな種類があり、その用途などによっても選ぶポイントが変わってくるので注意が必要です。ただ、何も知らないままで選ぼうとしても、たくさんある種類の中から何を選べば良いか分からなくなってしまうことも少なくありません。
まず選ぶ際は、自分が気にするポイントに関してしっかりと条件を満たしているのか、その点を重視するのも良いでしょう。例えば、できるだけ安く人工芝を利用したいのであれば、まずは価格が安いものを選ぶというのが重要になってきます。
この場合、素材によって値段が変わってくるのですが、一般的に利用されている中でも価格が安く抑えられているものの多くがポリプロピレン製のものです。耐久性があるので使い勝手が良いタイプのもので、多くの場所で利用されているタイプとなっています。
ただ、使う場所とか使い方によってはどうしても劣化が進みやすくなってしまうので、交換のタイミングが想像よりも早く来る可能性があります。せっかくポリプロピレン製を利用して初期費用を抑えたとしても、利用方法によっては交換の頻度が高くなり、かえって高くなってしまう可能性も否定できません。
したがって、目先の価格だけに囚われてしまうのではなく、長期的に見て一体どれくらいのコストがかかるのかというのを計算して選ぶのも良いでしょう。そうすれば、実際に利用してみてこんなはずではなかったということにもなりにくくなるのでおすすめです。
耐久性が高いものを中心にして選びたい
一般的に利用されている多くの人工芝はポリプロピレン製のもので、耐久性が比較的高いというのが大きな特徴となっています。しかし使い方によってはどうしても劣化が進んでしまうので、もし長く利用したいのであれば、ポリエチレン製のものを選ぶほうが無難だと言えるでしょう。
ただ、ポリプロピレンと比べるとポリエチレン製の方が少し価格が高くなってしまいます。ただ、耐久性が高いということは、それだけ使用期間が長くなるということになるので、結果的にはかかる費用を抑えることも十分可能です。
また、できるだけ耐久性が高いものを利用したいのであれば、なるべくパイルの密度が高いものを選ぶのがポイントと言えます。人工芝は一度パイルが寝てしまうと、完全に戻すことができない場合も決して少なくありません。その点、耐久性が高いものを利用すると、もし重量がかかってパイルが寝てしまったとしても、手で戻すことも可能です。
密度が高くなればなるほど、一箇所にかかる力は小さくなる、つまり一つのパイルにかかる負担が軽くなります。したがって、密度が低いものと比べると、密度が高いものを利用するほうが耐久性が高くなるので、お店で選ぶ際は、できるだけ密度が高いタイプを選ぶようにしましょう。
また、素材だけでなく形状も耐久性に影響を及ぼし、できるだけ先端がv字になっているものを選ぶようにするのもポイントと言えます。つまり、同じ素材のものが並んでおり、同じくらいの密度のものがあった場合は、先端の形状を見てどちらを選ぶのかを決めると良い、ということです。また、実際に商品を探しに行くと、すでに商品のところに芝密度が表記されているものもあり、この場合はその数字を見て簡単に判断することができます。
もしなかなか素材を見ても良く分からず、さらに芝密度の表記もないというのであれば、実際に縫い目の個数を見て判断することも可能です。この場合は芝の裏側に定規で10センチ四方の中にどれくらいの数の縫い目があるのかをチェックすると、どれくらい密度なのかを判断することができます。
ただ定規を持っていないとか、そんなにゆっくりと商品を見ている時間はないというときは、実際に手で触ってみて判断しても良いでしょう。実際に触れてみると、密度が高いものは固くゴワゴワしている感じがし、密度が低いものにかんしては指が中に入りやすいという特徴があるからです。
このように、いろいろな方法でその芝の密度を判断することはできるようになっているので、しっかりとチェックするようにしましょう。
芝の状態を見てどれを選ぶのか決める
人工芝にはいろいろな長さのものが用意されており、その用途によっても選ぶべきタイプが変わってくるということも知っておくと良いでしょう。一般的にだいたい6mmから10mm程度の長さのものをショートパイルと呼びます。
それほど長いタイプではありませんが、芝の質感を感じることはでき、さらに上に座ったり寝転んだりするのにも適しています。また自宅でパターの練習をするときなどにもよく選ばれているタイプで、手軽に利用できるタイプだと言って良いでしょう。
またもう一つのタイプはショートパイルと比べるとはるかに長く、パイルの長さが40mm以上のタイプをロングパイルと呼んでいます。芝の長さがかなり長いのですが、天然芝のような質感を楽しむことができるだけでなく、クッション性がショートパイルに比べると高いというのも大きな特徴です。クッション性が高いということから、スポーツをする場所に利用したり、お子さんが遊ぶ場所などによく利用されているタイプとなっています。
このように、どのような目的で利用するかによって、選ぶべき芝の長さが変わってくるのですが、もう一つ、人工芝を選ぶ際に忘れてはならないポイントもあります。それは水捌けがどのような状態になっているのか、良いのかあまり良くないのかということです。
天然芝の場合は、水を吸って成長していってくれるので、水捌けのことをそれほどしっかりと意識する必要はありません。しかし人工の場合は天然のように自然に水を吸ってくれるわけではないので、素材によってはそのままずっと水が溜まったままになってしまうということも十分あり得る話です。
そのままの状態にしてしまうと湿気が溜まってしまったりするだけでなく、臭いの原因となってしまうこともあるので、雨に当たったりする場所での利用の際は、水捌けが良いかどうかというのもしっかりとチェックしておきましょう。水捌けの良さを見るためには、芝の裏側にどれくらい水捌け用の穴が開いているのか、これをチェックすれば簡単に判別することができるようになっています。
人工芝は手軽に利用することができ、天然芝と比べるとメンテナンスも不要で、耐久性も高いというメリットがあります。ただ選ぶ際はどこで利用するのかということだけでなく、値段、耐久性などいろいろな面を見て選ぶようにするのがポイントです。
一般的に利用されているのはポリプロピレン製ですが、ポリエチレン製のもののほうが高耐久性を誇っています。さらに密度ができるだけ高いもの、水捌けが良いものなどを選ぶようにすると、長期的な利用ができるだけでなく、湿気や臭いなどを気にすることなく利用できるというメリットもあります。